零敗から一転、西武が16安打快勝

試合雑感

4月16日(水)18時・京セラドーム大阪

西   武 101 101 001|5

オリックス 000 000 000|0

(西)○菅井(2勝)、佐藤隼、ウィンゲンター、ラミレスー炭谷

(オ)●曽谷(1勝1敗)、井口、阿部、片山ー若月

▽本塁打 【西】ネビン1号(3回ソロ)

 前日の零敗が嘘のように、16安打の猛攻で西武が快勝した。開幕から4連敗後に初勝利を挙げた後は、連敗しない強さが出てきたのは昨季との大きな違いだ。これで借金を「2」に減らし、混戦のパ・リーグで3チームが並ぶ3位タイに浮上。左腕菅井信也の好投も光り、早くも2勝目を挙げた。

初回から小刻みに得点

 好機を逸した前日との違いは初回から表れた。先頭の西川愛也がいきなりレフトへの二塁打。さらに源田壮亮が左前打で無死一、三塁と絶好機を演出した。ここで3番ネビンが併殺に倒れるも、まず1点をもぎ取った。三回には、そのネビンが外角高めの直球をとらえ、左中間へ来日初ホームランを放った。やはり一発は試合の流れを引き寄せる力がある。

 四回には、外崎修汰の四球を起点に、長谷川信哉と松原聖弥の連打で無死満塁と再びチャンス拡大。2死まで追い込まれたが、西川がしぶとく左前打を放ち、1点を加えた。六回にも2死一、三塁から相手の暴投で1点を追加。九回には、源田とネビンの連続二塁打でとどめを刺した。大量得点とはならなかったものの、チャンスを多くつくったからこそ小刻みな得点が生まれたと言える。

菅井粘りの投球で2勝目

 初回の投球で波に乗った。味方が先制した直後、先発の菅井は先頭の麦谷祐介に内野安打を許したを機に、さらに安打と四球で1死満塁のピンチを招いた。ここで打席は好調の頓宮裕真。低めのストレートで注文通り、6−4−3のダブルプレーで無失点に免れた。続く二回は先頭に安打を許すも、再び併殺。五回も2死一、二塁のピンチをしのぎ、味方が援護点を重ねる一方で着々とゼロを並べた。七回に二つの四球を与えて2死一、二塁となったところで降板。引き継いだ佐藤隼輔がわずか1球で麦谷をショートゴロに封じた。

 菅井は109球を投じて6回2/3を被安打4、3奪三振で無失点。四球が五つ出たのは課題だが、要所を締める粘り強さが光った。今季初登板で6回を無失点に封じた9日のロッテ戦に続き、無失点で2連勝。育成から這い上がった4年目の21歳は新人王の資格もある。こうした若い力が、昨季どん底を味わった獅子を変える原動力となるはずだ。

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