4月9日(水)18時・県営大宮公園野球場
ロッテ 000 000 000 |0
西 武 200 000 00× |2
(ロ)●西野(1敗)、小野、菊地ー田村
(西)○菅井(1勝)、甲斐野、ウィンゲンター、S平良(1S)ー炭谷
昨季17試合かかったロッテ戦の勝利を、今季は2戦目で挙げた。西武が9日、県営大宮球場の試合で、今季ホームでの連敗を「4」でストップ。立役者は今季初先発の左腕、菅井信也だった。6回を86球で被安打2、6奪三振で無失点の好投で、4人のリレーで今季2度目の無失点でのシャットアウト。昨季はこの日先発の西野に防御率0・98と抑えられて4勝を許したが、天敵相手に土をつけた。
初回無失点で波に乗り今季初勝利
初回にいきなり1番岡大海にストレートの制球が定まらず、四球を許して嫌なスタートに。だが後続を三塁ファウルフライ、一塁ファウルフライ、センターフライとフライ三つで打ち取った。直後に味方が2点を先行すると、二回は三者凡退に。三回はストレートとチェンジアップで、下位打線を相手に2者連続三振を含めて3人で片付けた。
2巡目の四回には先頭の藤岡裕大にライト前ヒットを許すも、3番ソトをスライダーで3球三振、4番ポランコを4球目のストレートで連続三振に切って取り、うるさい打者の高部瑛斗も1球でセンターフライに仕留めた。五回にも再び先頭の中村奨吾にライト前ヒットを打たれたが、その後の3人をいずれもフライで打ち取った。六回には二つの四球で1死一、二塁のピンチを招くも、再び4番ポランコを空振り三振、高部をレフトフライに打ち取った。
オープン戦での好投に続き、公式戦でも粘って無失点。直球は130キロ台が主体でも、ベテラン炭谷銀仁朗のリードで丁寧にコーナーを突く投球で翻弄し、特にランナーが出てから要所で三振を奪い、進塁も許さない粘りが目立った。
勝利の方程式完成?
2ー0のままで迎えた七回以降は、今季の新たな勝利の方程式を完成させた。菅井から引き継いだ七回は、甲斐野央が最速154キロの速球にフォークとカーブを織り交ぜ、12球で3人を切って取った。バックも盛り立て、センターへの詰まった打球に、西川愛也が俊足を生かして猛ダッシュ。大きな体を倒して見事なダイビングキャッチし、大宮の夜空の下に集った観客をどよめかせた。甲斐野はこれで3試合連続無失点で、今季初ホールドも記録した。
八回は剛腕ウィンゲンターが存在感を光らせた。3月29日の日本ハム戦では延長で失点して敗戦投手となったが、6日のソフトバンク戦では2三振で三者凡退として3試合目。この日も最速154キロの速球を軸に、1四球を許したものの、球の威力と高低差でバッターをねじ伏せた。
最後は守護神平良海馬。2死から死球を与えて一打同点の場面となったが、最後は145キロの直球でルーキー西川史礁を二ゴロに打ち取り、今季初セーブを記録した。
軟投派の左腕に続き、剛腕トリオに出てこられると、しぶといロッテ打線でもなかなか対応が難しいだろう。3勝目で終盤は初の並びとなったが、これが勝利の方程式としてはまると、今後に期待を抱かずにはいられない。
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