西武 武内が2軍戦で復帰登板

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 昨季パ・リーグの新人王に輝き、1月の自主トレーニング中に左肘の靱帯を損傷して出遅れていた西武の武内夏暉投手が9日、イースタン・リーグのヤクルト戦で実戦復帰した。先発登板して最速147キロを記録し、2回1失点で降板した。

西武・武内夏暉が2軍戦で実戦復帰 2回1失点も最速147キロマーク - スポニチ Sponichi Annex 野球
 左肘内側側副じん帯不全損傷で離脱中の西武・武内夏暉投手(23)が9日、イースタン・リーグのヤクルト戦で実戦復帰した。27球を投げて2回2安打1失点、最速は147キロをマークした。

最速147キロで2回1失点

 武内は27球を投げて被安打2、奪三振と四死球はなく、失点1だった。初回に2死から、2軍で調整中の村上宗隆に高めのストレート(137キロ)を狙われて二塁打を許し、続く橋本星哉にも高めの直球(141キロ)をとらえられて失点した。それ以降は変化球も織り交ぜてランナーを許さなかった。最速は先頭の伊藤琉偉に投じた3球目の内角低め、147キロだった。

 まだ復帰初戦ながら直球のスピードは出ており、まずまずの出足か。スポニチによると、今後は4月中にイニング数を増やしながら4試合に登板させる方針で、5月上旬の1軍復帰プランを描いているといい、まずは大きな一歩目を踏み出した。各打者との対戦結果は以下の通り。

<一回>

1番・伊藤琉偉 センターフライ 1死

2番・内山壮真 ライトフライ 2死

3番・村上宗隆 センターへ二塁打 2死二塁

4番・橋本星哉 センターへ適時打 2死一塁 1失点

5番・北村恵吾 ショートゴロ 3死

<二回>

6番・太田賢吾 レフトフライ 1死

7番・西村瑠伊斗 ショートゴロ 2死

8番・モイセエフ・ニキータ ショートゴロ 3死

 昨季は防御率2・17で、チームとして新人では17年ぶりの規定投球回にも達し、10勝を挙げた。低迷する西武で数少ない光となっただけに、大事な2年目は焦らず慎重に状態を上げていってほしい。今年は出遅れたものの、開幕前の抱負は最優秀防御率を掲げており、まだ十分に可能性はあるだろう。

今井と隅田以外は不安定な先発投手陣

 今季は今井達也を筆頭に、オープン戦で結果を残した渡邉勇太朗、昨季0勝11敗から復活を懸ける高橋光成の3人で日本ハムにぶつかったが、開幕3連敗スタート。そこから楽天戦は隅田知一郎、與座海人、菅井信也の予定だったが、2度雨天中止となり、再編を余儀なくされた。この間に與座は体調不良で離脱。唯一の1戦は代わって2年目の上田大河が先発して5回無失点の好投も勝ちはつかず、チームは4連敗を喫した。

 新たなカードとなったソフトバンク戦で今井にようやく勝ち星がつくと、隅田も好投で続いて連勝を遂げた。しかし渡邉が5回途中8失点と大崩れでいい流れが途切れると、ロッテとの初戦で高橋光成が5回1失点と粘ったが今度は中継ぎ陣が打ち込まれて連敗。ここまでは、今井と隅田以外はまだ計算が立っていない状態だ。

 まずは9日のロッテ戦でようやく今季初登板となる菅井に期待がかかるが、まだ先発の駒不足は否めず、中継ぎ陣も不安定さを露呈しており、武内の復帰は首脳陣にとっても心待ちだろう。再発防止のためじっくり調整してもらい、復帰までの4月中は、先発の3人目、4人目あたりにも勝ち星をつけることで、大型連敗を避けたいところだ。

 

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