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オープン戦の全日程を終え、西武は14試合で8勝4敗2分けの勝率.667で、開幕カードでぶつかる日本ハムに次ぐ2位と健闘が光った。出色だったのが投手陣で、12球団唯一の1点台となる防御率1・96を誇り、2位以降の2点半ばに比べても圧倒していた。まずは投手陣について振り返る。
開幕ローテーション陣容固まる
投手陣は、2年連続開幕投手の今井達也が2試合で7回被安打1、6奪三振で無失点と心配なさそうだ。収穫は渡邉勇太朗で、3試合で13回を被安打9、13奪三振で無失点と圧巻の投球。昨季の4勝から大きな飛躍が期待される。復活に懸ける高橋光成も13回1失点の防御率0・69で3戦3勝と結果を残した。日本ハムとの開幕カード3連戦は、この剛腕3人で強力打線をねじ伏せたい。
続くのは左のエース隅田知一郎、サブマリン與座海人、台頭する左の菅井信也か。隅田は5日の日本ハム戦で4回3失点だったが、18日の広島戦で5回無失点と好投し、調子を上げてきている。直近2年は不本意な成績が続いた與座は3試合で12回を投げて自責点2、11奪三振で防御率1・50に抑え、違いを見せた。成長著しいのが昨季プロ初勝利を挙げた菅井で、2試合で8回を投げて無失点。被安打4、5奪三振で、1イニングで出した走者を示すWHIPは0・88と内容も素晴らしかった。昨季新人王の武内夏暉や右腕松本航が出遅れる中、開幕ローテーションはこの6人で回すことになりそうだ。
勝利の方程式は
リリーフ陣は、新守護神の平良海馬を軸に、勝利の方程式に入ってきそうなのが新外国人のウィンゲンターだ。身長201センチから角度のある速球とスライダーが特長で、6試合に登板して6回1失点、10奪三振と力強さが光った。若手で台頭してきたのが21歳の左腕羽田慎之介で、5回を6奪三振、無失点。160キロ近い速球を武器に、今季は大きく飛躍を遂げそうだ。
昨季は45試合に登板して防御率1・69と実績を残した左の佐藤隼輔は、15日の中日戦こそ2ランを浴びたが、それ以外の4試合は無失点と安定。さらに、本格派の甲斐野央は12日の阪神戦で集中打を浴びて3失点したが、その後の3試合は21日のDeNA戦で3者連続三振など無失点と状態を上げている。新外国人ラミレスも5試合で6奪三振、1失点と一定の計算が立った。
勝ちパターンは実績と調子を考えると、佐藤隼、ウィンゲンター、平良の形か。先発投手が早めに降板しても、中盤は自信を持って羽田とラミレスに託せる。甲斐野は調子次第でどちらにも加わってきそうだ。
さらに、日本ハムを自由契約となって加入した背番号136、黒木優太が4試合で5回を被安打1、6奪三振で無失点とアピールに成功。ソフトバンクから加わった内野手の仲田慶介とともに、支配下登録、さらに開幕1軍を勝ち取る見込みとなった。まずはビハインドの場面や早いイニングでチャンスをつかみたい。

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