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プロ野球のオープン戦で西武が3連勝を遂げ、6勝3敗2分けの勝率.667で、首位タイのヤクルトと日本ハムに次いで12球団中3位につけている。チーム防御率は1・86と唯一1点台のトップで、打率は.275で阪神に次ぐ2位。1試合平均で得点は4・1点、失点は2・0点と理想的な数字を残している。特にこの3試合は中日と広島を相手に計21得点無失点と圧倒した。
オープン戦前の対外試合も5勝1敗で、合わせると11勝4敗2分け。あくまで非公式試合のためシーズンの参考にはならないかもしれないが、昨季は49勝91敗の勝率.350と歴史的惨敗を喫しただけに、今のうちに勝ち癖をつけておくことには意味があるだろう。
ネビン打率2位、打点トップ
個人成績では打率ランキングで新外国人ネビンが.310で2位、西川愛也が.303で3位、長谷川信哉が.273で6位につける。特にネビンは得点圏打率が.500に上り、4戦連続で打点を挙げており、8打点はトップだ。9安打のうち長打は二塁打1本にとどまるが、4四死球もあって出塁率は.382と高い。チャンスの場面こそ好球必打の姿勢が強まるとみられる。西口文也監督が明言した1番長谷川、2番西川、3番ネビンの並びが開幕からどこまで機能するか見ものだ。
一方、チーム本塁打は3本で、オリックスの1本に次いで少ないのは気がかり。長打については新加入で負傷中のセデーニョ、1軍に合流したばかりの中村剛也に期待するしかない。開幕戦の指名打者はいずれかが担いそうだ。遊撃手は源田壮亮で決まりのはずだったが、けがが判明。開幕に間に合わなければ、代わりを務めるのは守備で考えると滝澤夏央か。19日の広島戦では元山飛優が先発して3打数2安打2打点と猛アピールし、打力優先なら抜擢の可能性がある。捕手は打率.444の古賀悠斗、三塁手は.370の外崎修汰が打撃絶好調で、ほぼ決まりだろう。残る二塁手と左翼手の争いは、オープン戦最後のDeNAとの3連戦に持ち越されそうだ。
今井、高橋光成ら投手陣充実
投手陣に目を向けると、先発陣は2年連続で開幕投手を務める今井達也が12日の阪神戦で4回無失点と順調な調整を見せた。昨季の雪辱を期す高橋光成が2試合に先発して8回を無失点と好投。躍進を狙う渡邉勇太朗は練習試合のソフトバンク戦を含めて3試合に先発して13回1失点と結果を残した。さらに左腕の隅田知一郎が18日の広島戦で5回無失点に封じ、下手投げの與座海人が3試合で防御率1・50、左腕の菅井信也が練習試合を含めて3試合で12回1失点と、先発ローテーション入りへ有力となっている。
中継ぎ陣は左腕のホープ羽田慎之介と新外国人ウィンゲンターが4試合、守護神候補の平良海馬と育成で新加入の黒木優太が3試合に登板してそれぞれ無失点を続ける。新外国人のラミレスは4回1失点。昨季勝ちパターンの左腕佐藤隼輔、復活を期す甲斐野央はまだムラがあるものの、調子を合わせてくるだろう。他にも高卒3年目でデビューが期待される山田陽翔が3回無失点とアピール。さらに大卒2年目の上田大河、経験豊富な田村伊知郎、速球が持ち味の黒田将矢らも控え、ブルペン争いも熾烈を極めている。
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