3月19日(水)13時・ベルーナドーム
広島 000 000 000|0
西武 011 102 23×|10
(広)●大瀬良、高橋、中﨑、島内、栗林ー清水、高木
(西)○與座、山田、菅井、黒田ー古賀悠、炭谷
(本)牧野翔矢(西)1号2ラン
若獅子打線が爆発
西武打線が小刻みに得点を重ね、八回までに15安打で大量10点と爆発した。二回に先頭の4番中村剛也がレフトへの二塁打で出塁すると、初スタメンの7番元山飛優がタイムリーで先制。三回には2番西川愛也が、広島の左翼ファビアンのバウンド処理ミスを突き、快足を飛ばして三塁打に。続くネビンが犠牲フライで4戦連続の打点を挙げた。
四回には2死二塁から、オープン戦で打撃好調の古賀悠斗がタイムリーツーベースを放って3点目。六回には先頭の5番平沼翔太がセンターへの二塁打を放つと、代走で途中出場した野村大樹がセンターへタイムリー三塁打。長打による連打で、野村大は2戦連続で3打席連続打点を挙げ、八回にも守護神栗林良吏から中前打を放った。
七回には、1軍でホームランがなかった牧野翔矢が右翼席に放り込む2ラン。島内颯太郎の内角やや低めの直球を弾き返し、「ゾーンに入っていく球は積極的に振っていく」と強気の構えが実った。捕手は古賀が好調なだけに、代打での起用にも可能性を広げた。八回には2死二、三塁からルーキー渡部聖弥がセンターへ2点タイムリー。続く岸潤一郎も連続タイムリーを放った。
西口文也監督は「打つ方は(今後が)不安になるぐらい打ってくれた」と語った。中村、元山、野村大と2軍からの昇格組が即結果を残し、「期待に応えてくれている。みんな下から上がってきていいアピールをしてくれている。本当に悩みどころ」と言う。最後の3連戦となるDeNA戦に向けて「本当の意味で大事な3試合になるので、全力でいきたい」と語った。
與座が2戦連続4回零封
復活に懸ける西武のサブマリン、與座海人が先発で粘り強い投球を見せた。初回に二つの安打を許して1死一、二塁のピンチを招いたが、4番モンテロを遊ゴロ、5番田村俊介を空振り三振で切り抜けた。二回は三者凡退でリズムをつくり、4イニングを78球で被安打2、6奪三振、1四球で無失点に抑えた。與座は12日の阪神戦でもリリーフで登板し、4回を被安打1、5奪三振で無失点と好投していた。
2022年には10勝(7敗)を挙げた右腕は、23年は2勝6敗、24年は1勝4敗に終わった。今季はプロ8年目で9月に30歳を迎える。試合中のインタビューで、「全体的には球数がかかったが、しっかりゼロで抑えられて良かった」と振り返った。初回に31球を投じ、「入りはゼロにこだわった。球数をかけてでもゼロを意識して冷静に投げられた」。2巡目となり、クイック投球を随所に挟み「引き出しをしっかり出して対処できた」とうなずく。
2戦連続無失点の投球について仕上がりを尋ねられると、「どうですか?」と逆質問。インタビュアーに「素晴らしいと思います」と称えられると「投げている感触もいいし、三振も取れたり、打たせたりと、やりたいことはできている」と笑みを浮かべた。イニングを上回る奪三振数には「出来過ぎ」と謙虚に受け止めた。オープン戦最後の登板とみられ、「いよいよ開幕。しっかり準備してあと2週間調整して、しっかりチームの勝ちにつなげられるように頑張りたい」と意気込んだ。
西口監督は「持ち味を生かしつつそれなりの投球だった」と及第点の評価。3回無失点の左腕菅井信也についても「ただただ粘って投げただけ。合格点と言えるかどうかはわからないが、しっかり頑張って持ち味を発揮したんで、いいんじゃないですかね」。いずれもローテーション入りへ期待を込めた。
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