1番長谷川、2番西川、3番ネビン

試合雑感

3月18日(火)13時・ベルーナドーム

広島 000 000 000|0

西武 200 003 01×|6

(広)●常廣、小林、大道ー會澤、清水

(西)○隅田、羽田、ラミレス、佐藤隼、ウィンゲンターー古賀悠、牧野

 試合は生き物とはよく言ったものだ。西武は上位打線がつながり、初回に2点を先行して広島に快勝。先手を打ってダメを押し、投手陣が小気味よく完封リレーしたのは、前戦の中日戦と同じだった。何より、最大の課題である打線で上位の並びが固まりつつあるのは大きい。

初回3連打で2点先制は2戦連続

 新生打線が初回に広島の2023年ドラフト1位右腕、常廣羽矢斗に襲いかかった。1番長谷川信哉が内角高めの直球をとらえて左前打で出塁すると、2番西川愛也も直球を右前に運び、無死一、三塁とチャンスを拡大。3番ネビンが右中間を破るタイムリーツーベースで2人を返し、3連打で複数得点の先制に成功した。

 16日の中日戦でも同じく3連打で2点を先行し、快勝したばかり。若獅子2人がチャンスをつくり、ポイントゲッターが返すという理想的な形が再現された。西川は六回にも1死満塁からセンターへの2点タイムリーを放つ活躍だった。長谷川とともに長打力もあり、俊足でもあるだけに、攻撃パターンは広がる。ネビンはこれで3試合連続の2打点で、打率.321、9打点と目覚ましい働きぶり。西口文也監督もオープン戦で結果を出しているこの並びに手応えを得ているようだ。

【西武】1番・長谷川信哉、2番・西川愛也、3番・ネビン! 西口監督「今の中ではベストかな」 - スポーツ報知
 西武の開幕オーダーの形が徐々に見えてきた。

 この日1軍に合流したばかりの野村大樹も代打で出場し、六回のタイムリーと八回の犠牲フライで1安打2打点の活躍。セカンドの定位置争いは平沢大河がこの日も4打数無安打と結果を残せなかっただけに、野村大がアピールして一歩前に出た。また、今季サードを担う外崎修汰が3打数3安打の猛打賞で、オープン戦の打率は.360に。佐藤龍世が遅刻で3軍落ちと出遅れている間に、ガッチリと定位置をつかみそうだ。

左腕隅田が5回無失点の好投

 投げては先発左腕の隅田知一郎が好投。初回にこの日ショートに入った滝澤夏央の好プレーで併殺を奪うと、2点の援護をもらった二回以降はテンポ良く抑え、5回を被安打3、4奪三振で無失点の好投。2年連続9勝10敗で初の2桁勝利がかかる今季は、開幕投手の今井達也、好投を続ける高橋光成、渡邉勇太朗らとともに先発ローテーション入りの計算が立った。

 中継ぎ陣はこの日も六回以降に羽田慎之介、ラミレス、佐藤隼輔、ウィンゲンターがそれぞれ1回を無失点で封じた。特に佐藤隼は15日の中日戦で九回に同点2ランを浴びていただけに、直後の試合で立ち直ったのは好材料だ。やはり点差が広がれば、中継ぎ陣の負担も減る。投打で相乗効果を生む戦いを一つでも増やしていきたいところだ。

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