3月15日(土)14時・バンテリンドーム
西武 100 001 001|3
中日 000 001 002|3
(西)渡邉、ラミレス、ウィンゲンター、平良、佐藤隼ー古賀悠
(中)吉田、祖父江、齋藤、橋本、清水ー木下、加藤匠
▽本塁打 細川(中)1号=9回2ラン
わずか3球で2点差ふい
開幕に向けていい教訓となっただろう。2点リードの九回。マウンドに上がった左腕佐藤隼輔は、先頭のカリステに初球の直球を中前打にされると、主砲細川成也に投じた2球目の外角チェンジアップを、広いバンテリンドームのレフトスタンドに放り込まれた。わずか3球で同点とされた。
その後は外崎修汰のエラーもありながら踏ん張り、後続を切って2戦連続の引き分け。この日はほかにも勝利の方程式となりそうなラミレスが六回に被安打3、1四球と制球が定まらずオープン戦初失点を喫した。今季の守護神候補、平良海馬も八回に2安打を浴びたが、最後は154キロの直球で4番石川昂弥から空振り三振を奪い、こちらは心配なさそうだ。
3番ネビンが2打点
打線は今季加入の3番一塁ネビンが2本のタイムリーで結果を残した。初回は1死二塁、3ボール2ストライクの6球目、中日の先発左腕のルーキー吉田聖弥の内角高めの直近を、逆方向の右前へ運んで先制打に。6回1死一、三塁では、代わった祖父江大輔から、再び粘って6球目の外角低めスライダーを中前打とし、追加点を挙げた。
オープン戦は全7試合で3番に固定され、打率.333、出塁率.417と好調を維持。長打は出ていないものの、選球眼の良さと勝負強さが光る。西スポによると、この日のタイムリー2本はいずれも「前に弾き返すことを考えた」と言い、シンプルな思考をうかがわせる。
193センチ、102キロの右打者で米大リーグのタイガース、オリオールズ、アスレチックスを渡り歩いた27歳。通算12本塁打だが広角に打ち分け、推定年俸2億5000万円を費やしただけに、活躍は織り込み済みだろう。
起用を続ける西口文也監督は試合後、今後も3番での起用を明言した。昨季定まらなかった上位打順に一つ計算が立ったのは大きい。あとは1番長谷川信哉のブレークを待ち、元オリックスの4番セデーニョが調子を上げてくれば昨季の貧打から改善に向かうはずだ。

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