西武 46年ぶり開幕4連敗

試合雑感

4月3日(木)13時・楽天モバイルパーク宮城

西武 000 100 000|1

楽天 000 003 01×|4

(西)上田、●羽田(1敗)、黒木、山田、ラミレスー牧野

(楽)○岸(1勝)、鈴木翔、S則本(1勝1S)ー石原、太田

 恵みの雨も味方につけることはできなかった。4日ぶりの試合となった西武は3日、楽天に敗れ、所沢に移転した初年の1979年以来となる46年ぶりの開幕4連敗を喫した。体調不良の與座海人に代わって先発した2年目の上田大河が5回を無失点と好投し、1点をリードして折り返したが、六回からの継投で暗転した。

西武・上田大河が5回無失点の力投、プロ初星の権利手に降板も勝ち星スルリ… 2番手の羽田慎之介が乱調で逆転許す:「おっ!」でつながる地元密着のスポーツ応援メディア 西スポWEB OTTO!
◆楽天―西武(3日、楽天モバイルパーク宮城)  西武の先発で大卒2年目の上田大河投手がプロ初勝利の権利を手にしてマウンドを降りた。ところが2番手で6回から登板した羽田慎之介投手が阿部寿樹内野手に...

羽田が1死も取れず3失点黒星

 六回から登板した期待の左腕、羽田慎之介がピリッとしなかった。先頭に四球を与えると、ここから4安打を浴びて3失点。連打で同点とされた後、無死二、三塁の前進守備で、楽天の浅村栄斗がバットを折りながら打った後方へのふらふらっとしたフライを、一塁手のネビンがこぼした。続く伊藤裕季也の一塁へのゴロでも、ネビンは本塁への送球と迷った挙句にオールセーフに。結局、1死も取れずに降板した。捉えられた当たりは阿部寿樹のタイムリーツーベースのみだったが、不運な当たりで悪い流れが止まらない中、交代のタイミングも遅かった。

渡部vs宗山 広陵高の同級生ルーキー対決は見応え

 プロ加入後、初対戦となった西武の渡部聖弥と、楽天の宗山塁。5番と1番でそれぞれに結果を残した。渡部は四回1死一塁から、プロ初の長打となるライトへの三塁打が先制タイムリーに。守備でも魅せた。五回1死一、二塁から、同級生の宗山が放ったレフトへの安打を処理すると、本塁へノーバウンドのストライク送球で、二塁走者を刺した。まだ4試合ながら、獅子奮迅の活躍を見せている。

 一方、この日打順を2番から上げた宗山もマルチ安打を放って打率を3割に乗せ、守っても安定したゴロ捌きを見せてゲームを締めた。

西武・ドラフト2位の渡部聖弥がチーム4試合目で初の先制点もたらす 自身は開幕から4試合連続安打:「おっ!」でつながる地元密着のスポーツ応援メディア 西スポWEB OTTO!
◆楽天―西武(3日、楽天モバイルパーク宮城)  西武のドラフト2位、渡部聖弥外野手(大商大)がチームに今季初の先制点をもたらした。渡部聖は開幕から4試合連続安打。楽天のドラフト1位、宗山塁内野手...

反撃の芽を摘む外崎の走塁ミス

 渡部とともに、2番西川愛也がこの日も2安打を放ち、打率.412と絶好調だが、明るい話題はここまで。打線は2点を追う八回、代わって制球が定まらない鈴木翔天に対し、先頭の外崎修汰が四球を選んだ。続く代打野村大樹がセンター前に落とした打球に、走者の外崎が一、二塁間で判断を誤って二塁に到達できずアウトに。自ら反撃の芽を自らつぶす形となった。

 西口文也監督の初勝利はまたもお預けに。打ち込まれた羽田を引っ張って一挙3点を許したのと、ラミレスが決定的な追加点を許して勝機を手放す形となった。安打数は、終わってみれば楽天の12本に対してわずか3本と力負けは明らか。さらに攻守でミスが出ればなおさらチャンスはない。

 次戦は待ったなしで、4日に敵地のみずほPayPayドームでソフトバンクに挑む。前回完投したエース今井達也を今度は見殺しにしたくない。

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