4月4日(金)18時・みずほPayPayドーム
西 武 000 600 000|6
ソフトバンク 000 000 000|0
(西)○今井(1勝1敗)、佐藤隼、黒田ー古賀悠、炭谷
(ソ)●有原(2敗)、松本晴、津森ー谷川原、渡邉
今季5戦目でようやくー。西武は4日、敵地でソフトバンクを6ー0で下し、西口文也監督としても初白星を飾った。ここまでの鬱憤を晴らすかのように、打線が四回に打者一巡、6得点の猛攻で、エース有原航平を攻略した。投げては先発今井達也が7回を無失点で封じ、文句なしの勝ち星がついた。
初先発 野村大樹が2点タイムリーで口火
打線に火をつけたのはこの日、古巣を相手に6番セカンドで今季初先発した野村大樹だ。三回はわずか5球で三者凡退に終わった打線だが、四回に先発有原の制球が一変。先頭のネビンの死球を皮切りに、セデーニョの中前打、渡部聖弥の四球で無死満塁の絶好機に。ここで野村大が有原の投じた5球目の低めのカットボールを逆らわずに捉え、ライトの頭を悠々と越えるツーベースで2人を返して先制に成功した。野村大は「みんながつないでくれたチャンスの場面。絶対に打つ気持ちだった。打てて良かった」。指揮官の抜擢に見事に応えた。
源田、待望の初安打が貴重なタイムリーに
続く外崎修汰も低めのフォークをライトへしぶとく犠牲フライとして1点を加えた。古賀悠斗もサード強襲のヒットでつなぐと、ここまで13打数無安打だった源田壮亮がライト線を破る初ヒットがタイムリー二塁打に。貴重な追加点になっただけでなく、自身にとっても大きな一本に。「チームのみんなが喜んでくれたのがうれしかった。いい流れに乗れた」と安堵のコメントを残した。

打線は1番に戻り、長谷川信哉が粘ってセンター前に運び、さらに2点を加えた。打者一巡の猛攻で一挙6得点。エース有原をこの回途中で引きずり下ろした。
エース今井悠々の初白星
こうなればエースにとって持ってこいの展開だ。開幕戦は2失点で完投しながら黒星がついた今井達也。この日は初回こそ柳田悠岐にフェンス直撃の当たりなどで連打を許してやや苦しんだものの、ピンチをしのいで三回までゼロを並べると、四回に滅多にない大量6得点の援護をもらった。
「あれで勝てる確信がついた」と今井。これだけのリードをもらえばお手のものだ。四、五、六回はあっさり三者凡退。七回は先頭への四球で無死一、二塁のピンチを招いたが、フライと連続三振で得点を許さず。この回でマウンドを降り、7回を118球で被安打4、10奪三振で無失点に封じた。「西口さんに少しでも早く初勝利を」との思いを実らせた。
6点リードのままで迎えた八回は佐藤隼輔が抑え、九回は黒田将矢が1死満塁のピンチをしのぎ、無失点リレー。わずか1勝ながら、ソフトバンクに代わって最下位を脱出。敵地ながら、5日もこの勢いを今季初先発となる隅田知一郎がつなげたい。
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