西武2カード連続勝ち越し、単独3位

試合雑感

4月17日(木)18時・京セラドーム大阪

西   武 002 000 100|3

オリックス 100 001 000|2

(西)上田、○黒木(1勝)、佐藤隼、ウィンゲンター、S平良(3S)ー牧野、古賀悠

(オ)エスピノーザ、●古田島(1敗)、山田、博志、川瀬ー若月、福永

▽本塁打 【オ】山中稜真1号(1回ソロ)

 ソフトバンク戦に続き、2カード連続で勝ち越しだ。西武が首位オリックスに3ー2で競り勝ち、連勝。3チームで並んでいた3位に単独で浮上した。勝利の鍵は外野守備だった。

松原、西川、長谷川が好プレー

 外野手3人が、鉄壁守備でチームを救った。2ー1の四回2死一塁から廣岡大志のレフトへ抜けそうな当たりを、松原聖弥が滑り込みながらフェンス前で捕球し、すぐにショートへ返球して走者の生還を許さなかった。二、三塁として後続もファーストゴロでピンチを凌いだ。

 五回には、先頭の若月健矢が放ったセンター前へ落ちそうな当たりを、西川愛也が猛ダッシュで前進して体を前に倒しながら滑り込んで捕球した。バックにも助けられた先発上田大河は、六回途中までで91球、被安打8を浴びながら2失点にまとめた。

 最も大きかったのは九回だ。守護神平良海馬が1死一、二塁のピンチを招くと、4番ディアスの打球は右中間へ。落ちれば同点とされ、さらにピンチが広がりかねない場面だったが、ここで長谷川信哉が直線的に打球へ向かって駆け、そのままダイビングキャッチ。平良もチームも救うファインプレーとなった。後続の紅林弘太郎は空振り三振。1点差を逃げ切った。

 長谷川は開幕から11試合1番打者を務めたが、打撃の調子が上がらずに2試合先発を外れ、この日は9番で先発。まだ打率は.175ながら、こうしたプレーが出ると、打撃にもいい影響が出てきそうだ。

古巣相手に黒木が移籍後初勝利

 今季加入の黒木優太が古巣を相手に好リリーフを見せ、移籍後初勝利を挙げた。六回、2ー2の同点に追いつかれてなお2死一、二塁のピンチ。ここで上田から引き継いだ黒木が先頭の宗佑磨にストレートで四球を与えてしまう。だが続く若月を相手に、ショートへの弱いゴロで源田壮亮のランニングスローでアウトに。直後の七回にチームが勝ち越し、勝利が転がり込んだ。

2023年オフにトレードでオリックスから日本ハムに移籍し、昨季終了後に戦力外通告を受けて西武に育成選手として入団した苦労人。相手に傾きかけた流れを断ち切り今季初勝利を果たし、「大好きだったチーム相手にこういう結果が出て本当に良かった」と胸をなで下ろした。(スポーツ報知)https://hochi.news/articles/20250417-OHT1T51324.html?page=1

打線は2試合で30安打、つながりに課題

 前日の16安打に続き、この日は14安打。ただ、つながりを欠いて3得点にとどまった。三回は2死満塁から外崎修汰がセンターへの2点タイムリーで逆転。七回には、2死一、三塁から代打平沼翔太がセンターへの勝ち越しタイムリーを放った。八回には1死満塁、九回も2死満塁の好機を生かせず。内外野の好守備がなければ危うい試合だった。

 個々の打者に目を向けると、3番に戻ったネビンが2戦連続の2安打で打率.250まで戻し、外崎も2安打で打率.294と好調をキープ。さらに1軍昇格後、この日好プレーも見せた松原が3試合で5安打、打率.455を残し、ケガで2軍に落ちたルーキー渡部聖弥の穴を見事に埋めている。打線全体で沈黙していた昨季と比べ、1点ずつでもコツコツとどこからでも得点できる打線となりつつあるのは、大きな違いだろう。

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