なすすべなく完敗した。西武が1−4でヤクルトに敗れ、連勝は3でストップ。同一カード3連勝とはならなかった。終始主導権を握られ、勝機は見出せなかった。
打線わずか2安打、新オーダー機能せず
西武は3番に指名打者セデーニョ、5番に捕手牧野、6番にサード山村を据える新オーダーを試したが、機能しなかった。打線はわずか2安打で1得点に終わった。
先発アビラをとらえきれなかった。三回まで三者凡退でランナーすら出せず。0ー3の四回は西川が四球を選んで初出塁。源田がレフト前ヒットで初安打を放ち、無死一、二塁とチャンスを広げたが、ここでセデーニョがショートゴロでダブルプレーに。続くネビンの打席でワイルドピッチで1人帰ったが、これが唯一の得点となった。
収穫を挙げるとすれば、交流戦から今季1軍に初昇格した山村が、2打席目でセンター前ヒットを放ったことだ。2軍では打率.234、3本塁打18打点と目立った結果を残せていなかったが、状態が向上したとみたか。昨季は渡辺久信監督代行の下で、4番も担った逸材。今季は高卒5年目となり、勝負の年。サードで外崎が攻守ともに不安定なだけに、チャンスはまだ与えられるだろう。今後につながる一打となった。
チームは六回以降はヒットもなく、四球も一つとチャンスもつくれなかった。広島との3連戦ではどのような打線に組み直すのか注目したい。
左腕菅井、下位打線に一発攻勢浴びる
左腕菅井がヤクルト打線につかまった。三回から3イニング連続で失点し、5回を81球で被安打7、4奪三振、1四球で4失点。ピリッとしない投球で3敗目を喫した。
三回に2年目の9番伊藤へ真ん中付近に入った初球のストレートを、レフトスタンドに運ばれた。プロ初ホームランを献上。さらにサンタナにタイムリーツーベースを許してこの回2失点。四回には2死無走者から、8番澤井に今度はライトスタンドへソロホームランを許した。こちらは今季初ホームラン。下位打線に一発攻勢を許し、流れを逸した。五回もオスナにダメ押しのタイムリーを許し、この回限りで降板した。
帰ってきた佐々木、1回無失点
2年ぶりのマウンドで、1回を無失点に抑えた。2年前のトミー・ジョン手術から長いリハビリの末に実戦復帰し、今月3日に支配下登録されたばかりの左腕佐々木。六回に登板し、先頭打者に四球を与え、犠打で1死二塁に。ここで澤井に対し、やや甘く入ったフォークをセンターに運ばれたが、これを西川が好捕し、飛び出した二塁走者を刺してダブルプレーに。バックに救われた形で復帰登板を飾った。
今季は2軍で10試合に登板して10回を被安打6、3四球で自責点0。被打率は.194でWHIPも0.90と安定した投球を見せていた。この日のストレートは最速150キロまで戻っており、1軍の実戦を重ねればさらに調子は上向きそうだ。中継ぎ陣は左腕佐藤隼が今季不安定なだけに、2年前に21登板で防御率0.87をマークした29歳の復活は心強い。
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