西武投打かみ合い３連勝

　西武は投打がかみ合い、ヤクルトを４ー２で破って連勝。交流戦前から連勝を「３」とした。初回に先制し、中盤で中押し、終盤にダメ押し。投げては渡邉が７回１失点の好投で自己最多に並ぶ４勝目を挙げた。

前日から一転、初回に先制

　前日は延長十一回にようやく初得点してサヨナラ勝ち。交流戦の難しさを物語ったが、この日は違った。初回に西川、源田が連続ヒットで一、二塁に。３番中村剛はレフトフライに倒れたが、４番ネビンがレフトへタイムリーヒットを放ち、先制した。

　五回には先頭の元山がライトへ二塁打。西川もライト前ヒットで続き、無死一、三塁のチャンス。源田はショートゴロ、中村剛は空振り三振に倒れたが、ネビンが死球で２死満塁に。ここで外崎が「気持ちで打った」とセンターへポトリと落とすタイムリーヒットを放ち、大きな２点を追加した。七回には先頭の西川がこの日３安打目となるセンター前ヒットで、盗塁にも成功。源田と中村剛がアウトとなり、ネビンが初回の先制打に続いてレフトへタイムリーを放ち、４点目を奪った。

　西川が出て、ネビンが返す。これが今季の西武の得点パターンだ。西川は３打数３安打１四球で全打席出塁。ネビンも３打数３安打２打点で、１死球を含めてこちらも全打席出塁打だった。

渡邉、安定の投球で３連勝

　渡邉が登板５試合連続で７回を投げて２失点以下のハイクオリティースタートを記録した。この日は７回を98球で被安打５、４奪三振で四球はなしで死球一つで１失点。自身３連勝を飾った。150キロ前後の力強いストレートを軸に、要所を抑えた。五回はヒット２本で無死一、二塁のピンチを招いたが、捕手の古賀から二塁走者への送球で刺して１死を奪うと、打者岩田は空振り三振に。北村はファーストへのファウルフライに打ち取り、難を逃れた。

　六回は先頭の宮本にライトへツーベースを許し、二つのゴロで生還を許した。後続は断ち、七回は三者凡退に抑えた。この日は母校浦和学院高の吹奏楽部が応援席で生演奏でバックアップ。４勝目のウイニングボールは、同部へプレゼントすると明かした。

　八回は山田が、ショート源田のエラーもあって１失点。２点リードの九回は守護神平良が２死からヒットを許すも、代打山田を最後は内角高めのストレートで空振り三振を奪い、締め括った。平良はリーグトップを走る13セーブ目を挙げた。