西武サヨナラ負けで連敗

試合雑感

 エースでも打たれる時はある。西武の先発今井が7回2失点。その2点差を追いついたが、延長十一回に山田がプロ初失点、初ホームランを許してサヨナラ負け。好投手を持ってしても勝てなかった。

今井粘って負けは回避

 防御率0点台の投手としては珍しい複数失点だった。

 初回に2死一、二塁のピンチを招いたが森をセンターフライに打ち取って無失点。四回まではいつもの通り、ゼロ行進だった。

 五回がもったいなかった。2者連続の空振り三振で簡単に2アウトとしたが、9番野口、1番廣岡に連続四球を許した。ここで西川にレフトへのタイムリーツーベースを許し、2点を奪われた。宮城との息詰まる投手戦を繰り広げていただけに、痛い一打となった。

 それでもその後は粘り、六回2死一、二塁のピンチは若月をセカンドゴロに仕留めた。同点に追いついた後の七回は廣岡、西川から連続三振を奪い、前の打席の借りを返した。

 結局7回を121球の熱投で被安打5、7奪三振で2失点。四球が四つといつもより多く、この走者が失点につながった。それでも試合はつくったのはさすがだった。

外崎意地の同点打

 0ー2の七回。セデーニョの二塁打と古賀のポテンヒット、代打中村剛の四球で2死満塁のチャンスに。ここで、不調でこの日スタメンを外れた外崎が代打で意地を見せた。2ボール2ストライクから真ん中に入った150キロの速球をセンターへ弾き返し、2人を返す同点タイムリーを放った。

 打線は四回以降は毎回ヒットを重ねるも、チャンスで打ちあぐねていた。左腕宮城をようやく攻略し、エース今井の黒星を消す貴重な一打となった。

 外崎は延長十回にも先頭で左の山田からライト前ヒット。セデーニョとともに2安打を放ち、2人が結果を出したことは敗れた中でも光明だった。

山田悔しいプロ初失点

 延長十一回。神戸の空に舞い上がった飛球をどのような思いで見つめたか。山田が難なく2死まで取った後、9番野口に外角寄りのツーシームを、レフトスタンドへ運ばれ、サヨナラのソロ本塁打を浴びた。今季のデビューから16試合目にしてプロ初失点で初の負け投手となった。

 この日は阪神・淡路大震災が発生した1995年に「がんばろうKOBE」を合言葉に優勝、96年に連覇で日本一を遂げたオリックス・ブルーウェーブ時代の復刻ユニフォーム。その光景は目に焼き付いたはずだ。この屈辱はプロ生活の糧となるだろう。

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