西武なぜ強い?打撃編

データ

 昨季はパ・リーグでダントツ最下位だった西武が22勝18敗の貯金4で2位と健闘。首位日本ハムとも1.5ゲーム差と、優勝争いにまで加わる勢いだ。なぜ短期間でここまで変われたのか。

1番西川が打線の勢いに

 何といっても大きいのは上位打線の顔ぶれだ。昨季途中から定位置をつかんだ西川愛也がついに開花し、チームで長らく固定できなかった1番に君臨。特に第1打席の打率は驚異の5割超えで、初回に先制点を生む要因となっている。

 全40試合に出場して44安打を放ち、うち二塁打12本、三塁打1本、本塁打2本と長打力があるのも魅力だ。さらに盗塁は自己最多の11で、失敗も3と高い成功率。もともと定評のあった守備でも、センターにどっしり構え、俊足を生かして広範囲をカバーし、強肩も披露するなどゴールデングラブ賞が視野に入る躍動ぶりを見せている。昨季途中から我慢して固定起用されてきた経験が、ここに来て開花した形だ。

3番ルーキー渡部が躍動

 加えて新戦力で大きな働きを果たしているのが、ルーキー渡部聖弥と新外国人ネビンだ。

 渡部はオープン戦で先発争いを制して開幕5番の座をつかむと、ヒットを量産してスタメンに定着。一度けがで離脱したものの、復帰後即打ちまくり、今度は3番でチャンスにも強くポイントゲッターの役目を果たし、さらにはホームランも生まれるように。規定打席にも乗り、打率.314で2本塁打14打点を挙げ、新人王争いの先頭に立っている。すでに中堅の風格も漂わせ、短期間で凄まじい成長を遂げている。

4番ネビン攻守に貢献

 近年はどの球団も当たりの少ない助っ人だが、久々に大きな戦力となっているのがネビンだ。ここまで打率.266、満塁弾を含む3本塁打20打点と及第点の活躍だ。

 守備でも気迫あふれるハッスルプレーや、投手との息の合った連携が光り、辻発彦・元監督も絶賛するそのプレーはパ・リーグTVで特化した映像が制作されるほど。攻守に数字以上の貢献ぶりだ。20日からは2軍から昇格しているセデーニョが後を打つことになりそうだが、来日1年目で奮闘している。

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