苦手ロッテに黒星発進

試合雑感

4月8日(火)18時・ベルーナドーム

ロッテ 100 002 400|7

西 武 100 000 002|3

(ロ)○種市(1勝)、横山、益田ー佐藤

(西)高橋光成、●佐藤隼(1敗)、黒木、山田、ラミレスー古賀悠、牧野

 昨季16連敗を喫したロッテを相手に、今季は苦手意識を払拭したい初戦。西武は開幕カード以来のホームだったが、中盤に突き放されて苦杯をなめた。

高橋光成は5回1失点

 開幕カード3戦目の日本ハム戦では打ち込まれた高橋光成が、再編されたローテーションでカード初戦を担った。

 初回は2死までこぎつけたが、藤原恭大に154キロの真ん中寄りストレートを二塁打とされた。さらにソトヘ死球を与えると、ポランコにライトへのタイムリーを許して先制点を献上。前回登板と同じく幸先の悪い出足となったが、後続は断った。二回、四回は得点圏にランナーを抱え、五回も先頭に四球を与えたが、いずれも粘った。

 昨季から球団ワーストタイの12連敗中だが、5回1失点でこの日は勝ち負けはつかず、「こういう投球を続けていければ、さらに良くなっていく」と前を向いた。

中継ぎ陣が踏ん張れず

 今季は整備されたはずの中継ぎ陣が踏ん張りきれなかった。1-1の六回、佐藤隼輔が1死満塁のピンチを招き、佐藤都志也の内野安打と小川龍成への押し出し死球で2失点。七回には黒木優太がつかまり、無死満塁から高部瑛斗の2点タイムリーツーベースと二つの犠牲フライを与え、4失点と崩れた。

1番長谷川、初回に二塁打

 初回に先制点を許したが、打線は1番長谷川信哉がすぐに反撃態勢をつくった。種市篤暉の3球目のストレートをとらえ、レフト線際のツーベースに。2番西川愛也が二塁ゴロでランナーを進塁させると、3番ネビンが3ボール2ストライクからライトへしぶとく犠牲フライを放ち、すぐさま同点に追いついた。

 長谷川はまだ打率は1割台と苦しむものの、5日のソフトバンク戦でも2得点しており、長打も出たことで徐々に1番としての役割を果たしつつある。

 西武にとって1番打者は、秋山翔吾が2019年限りで退団して以来、実に5年も固定できなかった。打線の鍵を握る切り込み隊長として、22歳の有望株を、西口文也監督がどこまで我慢して起用するかにも注目したい。

おかわり今季初ホームラン

 二回以降は繋がりを欠いた打線で、気を吐いたのはベテランとルーキーだった。6点を追う九回、1死からネビンがセンターへポテンヒット。ここで代打中村剛也が登場。守護神益田直也の3球目のシンカーを左中間スタンドへ放りこみ、今季初ホームランで2点を返した。41歳が描いた美しい放物線。22年連続のアーチとなる通算479号に、大歓声がこだました。

 続く渡部聖弥もレフト前に運び、この日3本目のヒットで3試合ぶりの猛打賞とした。後が続かず反撃はここまでだったが、タダでは終わらせまいと、打線が最後に意地を見せた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました