3月16日(日)13時30分・バンテリンドーム
西 200 000 003|5
中 000 000 000|0
(勝)高橋光成2勝
(敗)マラー1勝1敗
(西)高橋光成、甲斐野、黒木、ロペスー炭谷、牧野
(中)マラー、齋藤、近藤、ウォルターズ、橋本、勝野ー石伊、木下
攻守の柱 痛い離脱
昨季の大惨敗から巻き返しを図る西武にとって、痛いニュースが飛び込んできた。守備の要の源田壮亮、新加入の4番候補筆頭セデーニョがそろって欠場。開幕に間に合うか微妙な情勢で、ほぼ固まっていた2枠がいきなり揺らぐことになった。
源田が開幕ピンチに陥った。12日の阪神戦で左脚に違和感を覚え、その後の検査で「左大腿直筋損傷」と診断を受けていたことが明らかになった。
強行出場した15日の中日戦では思うように回復せずに6回に代走を送られた。(スポニチ)
さらに新加入で4番候補のセデーニョも15日同戦の走塁中に下半身を痛めて東京へ戻った。コンディション不良のため、きょう17日に病院で診察を予定。(同)

スタートダッシュは大事だが、長いシーズンを考えると無理は禁物だろう。源田の鉄壁守備の替えは効かないが、打力でアピールしてこの日ショートで先発した仲田慶介、走攻守で成長を遂げる滝澤夏央ら若手の台頭に期待するしかない。
セデーニョは12日の阪神戦で巨体を揺らして本塁への激走が話題となったが、そうした高い走塁意識の代償だったか。17日に負傷内容が判明し、奇しくも源田と同じ左大腿直筋損傷と判明。18日のオープン戦・広島戦(ベルーナドーム)前の練習で患部の状態を見るという。

この日はネビンが指名打者を務め、一塁は外野手の岸潤一郎が守ったが、本職としては先日2軍調整が明言された村田怜音に再び出番が回ってくれば面白い。ちょうど16日の2軍戦で満塁ホームランを含む2安打4打点だった2020年ドラフト1位の眠れる大砲、渡部健人もチャンスをうかがう。
高橋光成の好投で快勝
試合は不穏な空気を一掃する快勝となった。昨季0勝11敗と屈辱の結果に終わった高橋光成が、5回を67球、被安打2の無失点。150キロ前後の速球にカーブ、フォークなどを織り交ぜた緩急をつけた投球で、五回1死一、二塁のピンチをはじめ要所を抑え、先発の役目を果たした。3月9日に3回を無失点に封じた楽天戦に続いて勝利投手となり、昨季出遅れた開幕ローテーション入りへ近づいた。
打線も初回に1番長谷川信哉が右前打、2番西川愛也がレフトへの二塁打でチャンスを広げ、3番ネビンがセンターへ2点タイムリー。理想の形で先制点を奪った。
2ー0のまま迎えた九回には、1死満塁から牧野翔矢が走者一掃のタイムリースリーベース。開幕1軍を狙う捕手が持ち味の打力でアピールし、一気に試合を決めた。
不測の事態を乗り越えるには、こうした戦力の底上げを地道に続けるしかない。
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