支配下登録 仲田慶介選手とは

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 埼玉西武ライオンズで育成契約だった仲田慶介内野手(26)が、シーズン開幕を前に支配下契約を勝ち取った。ソフトバンクで昨季開幕前に支配下登録をされながら、出場機会は限られ、戦力外で育成契約を打診された。これを断って西武への移籍を決断。キャンプからオープン戦にかけて結果を残し、開幕1軍に名を連ねた。

正捕手古賀と高校の同期

 右投げ両打ちの仲田は福岡県出身で、福岡大大濠高校時代は西武の正捕手古賀悠斗と同級生で、3年春に選抜大会に出場してベスト8入り。ただ、当時は控えだった。福岡大を経て、2021年に育成ドラフト14位と全選手で最後に地元ソフトバンクに指名された。ルーキーイヤーの22年から2軍で出番を増やし、22年は36試合で打率.268、23年は70試合で打率.274に。昨年1軍でデビューしてプロ初安打も放ったが、けがで2軍に降格した。

 そこで24試合に出場して77打数31安打の打率.403と打ちまくったが、最終的に告げられたのは育成降格。非情な判断に「今までで一番と言ってもいいぐらい悔しかった」と、報道陣を前に涙ながらに語った。

「練習の虫」心機一転で西武へ

 西武入団が決まった後、昨年12月にTNCテレビ西日本に出演して当時の思いを語っている。仲田は「毎日死に物狂いでやってきた中でようやく掴んだ支配下だった。またもう一度、その時の気持ちでやれるかと言われると厳しかった。ありがたく西武から話をいただいて、気持ちを新たに頑張りたいと決断した」と言う。小久保裕紀監督からは「もう一度頑張れ」と背中を押されたという。

 一昨年の8月、支配下登録を勝ち取れず、当時2軍監督だった小久保氏と炎天下でマンツーマンで打撃練習を長時間したといい「一番印象に残っている」。「この日のことをいずれ活躍してネタにしてくれよ」と言われ、心に留めていた。学生の頃から「練習の虫」と言われ、プロも最後尾からのスタートでここまで這い上がって来た。

 昨季までは福岡一筋だったが、西武入りには、元ソフトバンク、ロッテのコーチで今季西武のヘッドコーチに就いた鳥越裕介氏の存在が大きいようだ。練習試合では、古巣ソフトバンクを相手にタイムリーを含めて4安打2打点と大暴れ。後の支配下登録へとつながった。

 自身もこだわるセカンドは、外崎修汰がサードに転向してレギュラーの座が不在になっただけに、チャンスは十分にある。開幕2戦目となる3月29日の日本ハム戦では9番セカンドで初先発し、3打数無安打に。古巣ソフトバンクとの3連戦では、4月4日と6日に代走と守備交代で途中出場し、打席ではいずれも1打数無安打ながら、地元福岡のファンから温かい拍手を浴びた。今季はまだヒットが出ていないが、限られたチャンスで結果を残し、まずは1軍定着を目指したい。

古巣のファンから温かい拍手 昨オフにソフトバンクから戦力外の西武・仲田慶介が5回から途中出場(西スポWEB OTTO!) - Yahoo!ニュース
 ◆ソフトバンク―西武(4日、みずほペイペイドーム)  西武の仲田慶介内野手が新たな一歩を刻んだ。昨オフにソフトバンクを戦力外となり、育成再契約を断った上で西武に育成契約で入団。そこからはい上がって

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