佐藤龍世 遅刻で3軍降格

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 本人のみならず、チームにとっても痛い失態だ。昨年8月から最後まで西武の4番を務め、今季も主軸として期待された佐藤龍世が、遅刻で3軍降格の懲罰を受けた。12日にベルーナドームであった阪神戦後、西口文也監督が明かした。

西武・佐藤龍世が「遅刻」で3軍降格 西口新監督「危機感がない。そういうことをしている場合じゃない」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
 西武の佐藤龍世内野手(28)が、寝坊によるペナルティで3軍に降格させられたことが12日、分かった。

 各紙によると、オープン戦で7日に北海道から静岡に移動する際、1便しかない飛行機の直行便に乗り遅れ、移動できなかったという。西口監督は「危機感がないっていうかね。今、この現状で自分がどういう立ち位置にいるのか。そこを考えれば、そういうことをしている場合じゃないので」と怒り心頭。降格は2週間程度といい、予定通りならオープン戦最後となる3月21日からのDeNAとの3連戦にようやく戻って来ることに。近年低迷する西武には厳しさが足りなかっただけに、ナインを引き締める意味でも指揮官として必要な判断だったと言える。

近年は不祥事払拭する成長

 近年はあの不祥事を払拭するような成長ぶりを見せていた。新型コロナウイルスが蔓延した2020年、スピード違反で無期限の対外試合出場禁止処分を受け、翌21年にはトレードで日本ハムへ移籍。23年に西武に復帰すると、91試合に出場して打率.263で3本塁打を放ち、42四球を選んで出塁率.390を誇り、高い選球眼が光った。

 24年には、FAでオリックスに移籍した森友哉から背番号10を引き継ぎ、93試合に出場して打率は.244と下がったものの72安打、7本塁打、34打点とキャリアハイの成績を残した。元々定評がありながら、かつては要所でのミスが目立った守備でも、失策数を23年の「11」から24年は「5」に半減させ、確かな進化を遂げていた。

 今季は、守備の負担軽減でセカンドからコンバートした外崎修汰、昨季一時4番に定着した山村崇嘉らと三塁の座を激しく争っており、外野手にも挑戦。28歳と中堅で油が乗る年齢となり、殻を破るシーズンにしたいだけに、開幕の出遅れは避けたいところだ。

 育成選手ら若手が貪欲に励む3軍で、一からやり直すこの2週間で何を思うのか。今度はこのような負の話題ではなく、実力での活躍で名を広めてほしい。低迷から脱却するには欠かせない戦力だけに、一皮剥けて帰ってくることを心待ちにしている。

 

 

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