交流戦初戦はサヨナラ勝ち

試合雑感

 交流戦が開幕した3日、西武は本拠地ベルーナドームでヤクルトと対戦し、延長十一回の末に1ー0でサヨナラ勝ち。息の詰まるような投手戦を制し、好スタートを切った。

隅田九回途中まで無失点の熱投

 これまで今井に続くカード2戦目または3戦目の日曜に登板していた左のエース隅田が、ローテーションの再編で交流戦初戦の先発を担った。その抜擢に相応しい好投で、8回2/3を110球で被安打7、7奪三振で無四球の無失点。1点も譲れない重圧下でゼロを並べた。

 バックも好守で応えた。三回2死二塁で、武岡にセンター前ヒットを許し、二塁走者の古賀がホームへ突入も、センター西川が強肩を生かした好返球で刺した。四回以降はほとんどチャンスを与えず、テンポよく封じた。0−0のまま迎えた九回。2死二塁から代打山田にレフト前ヒットを許し、一、三塁に。ここで2安打を許していたオスナのところで、ウィンゲンターにスイッチした。この継投策が成功。ライトフライに打ち取った。

 延長十回は甲斐野が連続三振を奪うなど被安打1で無失点。十一回も守護神平良が1四球のみで三つの三振を奪い、攻撃にいい流れを呼んだ。

最後に幸運、セデーニョがサヨナラにつながる一打

 最後に幸運が転がり込んできた。この日は9番を担った先頭の外崎が、11球を粘った末に四球を選んで出塁。これが結果的に大きかった。1死を挟んで源田も四球を選び、一、二塁のチャンス。ここでセデーニョが三遊間へ運ぶと、ショート伊藤に取られるも、三塁への送球がそれ、そのまま外崎が生還。あっけない幕切れながら、歓喜のシャワーを浴びた。セデーニョはこの日3安打猛打賞の活躍。徐々に結果を残し始めている。

 打線はヤクルトの新外国人右腕ランバートに手玉に取られ、7回まで4安打無得点。八回以降は矢崎、大西、清水とヒットすら出なかった。だが最後は粘り強く四球を選び、決勝点に結びつけた。この日セデーニョ以外でわずか2安打。最大のチャンスは四回。1死満塁と攻めたが、長谷川がサードゴロでダブルプレーとなった。六回2死一、二塁の場面もネビンが凡退。その後はランナーすら出なくなったが、この苦しい試合でもぎ取った勝利は今後につながるだろう。

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