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昨季の貧打が懸案だった西武は、オープン戦で打率.269で阪神と4厘差の2位と好結果を残した。本塁打は14試合で4本でトップの日本ハムの15本(16試合)に比べると3分の1以下と迫力には欠けたが、連打や勝負所の一打が目立った。1試合平均の得点は3・8点で、失点の2・1点を大きく上回った。
“打点王”ネビンが核に
特に3番で固定された新外国人のネビンが打線の核となった。12試合に出場して13安打を放ち、打率.351と確実性が高く、得点圏打率は.459でチャンスにも強く、9打点は全球団単独トップだった。状況に応じて広角に打ち分けるシュアな打撃が光り、後半にかけて長打も増え、本塁打はゼロながら二塁打は4本。出塁率も.405をマークした。
ネビンにつなぐ役目を果たしたのが伸び盛りの若獅子コンビだ。長谷川信哉は1番、西川愛也は2番を主に担い、全14試合に出場。長谷川は11安打で打率.256とまずまずで、本塁打も1本放った。西川は13安打で打率.289と規定打席で全球団5位につけた。3本が長打で、5四球を選んで出塁率.360と上々の数字を残した。2人はいずれも2盗塁。試合を重ねれば頻度はさらに増えていくだろう。
セデーニョ開幕へ光明
昨季は新外国人2人が機能せず、途中から岸潤一郎、山村崇嘉、佐藤龍世らが入れ替わりで担った4番問題。この穴を埋めそうなのが、元オリックスで今季加入したセデーニョだ。けがで出遅れが心配されたが、オープン戦で復帰した23日の最終戦、DeNA戦で2安打1打点と結果を残し、間に合いそうだ。
オリックス2季目の昨季は98試合に出場して打率.260 15本塁打37打点と一定の実績を出しただけに、シーズンを通して出られればさらに数字を伸ばしそうだ。

5、6番には左翼手のルーキー渡部聖弥、今季セカンドからサードにコンバートした外崎修汰あたりが担う形か。渡部は全14試合に出場して10安打を放ち、打率.233ながら6打点としぶとさを見せて今後を期待させ、熾烈な外野手争いで長谷川、西川に次いで最後の1枠をつかみそうだ。近年打力が課題だった外崎は11試合で打率.306と状態は上向き。捕手は昨季定位置をつかんだ古賀悠斗が11試合で.333の好打率を残し、今季はバットでも頼りになりそうだ。
二遊間争い 源田が復帰見込み
けがが心配された不動のショート源田壮亮も合流し、25日に2軍のDeNA戦で1番ショートで先発復帰しており、こちらも調整を経て開幕に間に合わせる見込みだ。懸案のセカンドは、源田不在の間にショートを担った元山飛優が打力で猛アピール。出場5試合で14打数6安打5打点、打率.429で1本塁打と絶好調。セカンドは主に平沢大河が担い、最終戦でヒットが出たものの、10試合出場で.107と対照的。単純比較すると、元山が開幕スタメン入りへ前進したと言えるだろう。野村大樹も6打数4安打3打点と活躍したが、与えられた打席が少なく、代打などからチャンスをうかがう形も考えられる。守備固めや代走でも使える滝澤夏央も不可欠な存在となりそうだ。
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