3月12日(水)13時・ベルーナドーム
阪神 000 030 000|3
西武 000 200 000|2
(神)デュプランティエ、ネルソン、ゲラ、及川、畠ー榮枝
(西)今井、甲斐野、與座ー古賀悠
エースが堂々とした投球を披露した。早々と2年連続の開幕投手に指名され、今月侍ジャパンとしても出場した今井達也が、4回を64球で被安打1、2奪三振で無失点。オープン戦初先発で150キロ超を軽々と連発し、阪神打線に的を絞らせず、状態の良さをうかがわせた。
昨季は25試合に先発して173回1/3で防御率2・34の好成績で、187奪三振で初タイトルを得たが、10勝8敗と貯金は伸ばせず。背番号48は今季、上半身に迫力を増し、力感のないフォームで低い位置から腕を振る。貧打にあえぐ打線に援護を受けられず、好投してもなかなか勝ちに結び付かなかっただけに、少しでも投球回数を伸ばし、完投に近い投球によって自力で勝利を引き寄せたいところだ。
1週間前の3月5日には日本代表として中継ぎで2回を投げ、最速158キロをはじめ150キロ後半の速球を軸に3奪三振で無失点と、オランダ打線をねじ伏せた。ホームに戻ってきた先発の柱は、日の丸を背負った自信を漂わせていた。
この日の投球後、インタビューでは「もうちょっと安定して投げられればいい。ランナーがいる中でもバッターと勝負できるように、といつも意識しているのでそこは良かった。(直球は)指に乗っかり過ぎていたので調整したい。まだまだレベルアップできる感覚はある」と淡々と語った。順調な仕上がりを見せ、3月28日に本拠地で迎える日本ハムとの開幕戦に向け、「いいパフォーマンスをファンにお見せできたら」と頼もしかった。
五回には、今井から引き継いだ甲斐野央が4安打を浴び、一挙3失点で逆転を許した。六回からは一転、與座海斗が4回を55球で被安打1、5奪三振の快投。4回3失点と崩れた6日の日本ハム戦から立て直し、再び先発争いへアピールした。
打線は四回にセデーニョの内野安打を皮切りに、外崎修汰の適時二塁打、さらに古賀悠斗も適時二塁打で続いて2点を先制。ただその後は沈黙し、逆転された後はチャンスをつくることさえままならず、あっさり敗れた。
西口文也監督は「今井にしても與座にしても内容は良かった」と2人を評価。與座に対しては「今日みたいなピッチングを続けてほしい」と伝えたという。打線について「あと一本が出なかったのはうちの課題。もう少し打線に奮起してもらえるように。なんとか打てるように頑張ります」と語った。
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