野村大樹が1軍合流 おかわり君、元山も

 西武は18日に本拠地ベルーナドームである広島戦で、中村剛也、野村大樹、元山飛優の3選手が合流した。2月の春季キャンプではいずれも2軍で調整していた。

 野村大は16日にあった2軍のイースタンリーグ2戦目のオイシックス戦で、0ー0の七回1死一、二塁の場面に代打で登場。24歳の右腕西村陸から3ボール2ストライクの7球目、真ん中高めのカットボールをとらえ、レフト前に運ぶ先制タイムリーを放った。チームはこの回、渡部健人が満塁弾を放って一挙5得点。初勝利に貢献した。

初のお立ち台「僕が打ちたい」

 試合後、本拠地でのお立ち台では「西口監督から(昨季は打線が)打てなかったと言われたので、そういう風に言われないように僕が打ちたいと思います」と、落ち着いた口調に決意を込めた。今季はセカンドとサードのほか、捕手にも挑戦し、起用の幅を広げている。

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 昨年7月にソフトバンクからトレードで加入した24歳は、移籍後にチームトップの長打率.410を残した。59試合に出場して打率こそ.222に終わったが、40安打のうち約半数の19安打が長打で、自己最多の5本塁打を放った。西スポによると、10月には下半身の持病の手術で1週間ほど入院。春季キャンプでも2軍スタートで調整を続けてきたが、昨季2桁本塁打の選手がいなかった西武打線にとっては開幕から必要な戦力だっただけに、ここで戻ってきたのは朗報だ。

 昨季までセカンドのレギュラーだった外崎修汰は、守備の負担軽減のためサードへコンバート。セカンドの定位置争いは白紙となり、これまでのオープン戦8試合では現役ドラフトでロッテから加入した平沢大河、ソフトバンクから育成加入した仲田慶介、児玉亮涼、滝澤夏央らが入れ替わりで担ってきたが、最もチャンスの多かった平沢は打率.125に降下するなど決め手に欠けていた。ここで野村大がアピールすれば、一気に開幕スタメンの座を勝ち取る可能性が高まる。

大ベテランにも期待

 今年8月で42歳を迎える中村剛也はここまで2軍でじっくり調整を重ねてきた。開幕10日前に1軍に合流できたのは、セデーニョが負傷した影響も否めないが、最低限の状態には上げてきたのではないか。15日のファーム開幕戦、オイシックス戦は3番指名打者で先発し、遊飛、右飛、遊飛と三つのフライで無安打だった。昨季は7本塁打に終わったが、打席に立つだけで相手の脅威とはなるだけに、心強い存在だ。

 一方の元山は16日に2軍のオイシックス戦に代打出場し、2打席目にレフトへの二塁打を放った。昨季ヤクルトからトレードで加入し、33試合に出場して11安打で打率.125に終わった。ただ、初本塁打や1試合4安打で、サヨナラ打2度と勝負強さは見せただけに、生き残りに向けてアピールを続けたいところだ。

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