2014年以来11年ぶりの本拠地開幕3連敗となった西武。残り140試合とはいえ、開幕カードの成績は最終順位にどこまで影響を及ぼすのだろうか。最悪のスタートを切った同年を含め、同年以降の傾向を探った。

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本拠地開幕3連敗を喫した2014年シーズン
本拠地で開幕3連敗となった2014年は、02年にチームを優勝へ導いた伊原春樹監督が11年ぶりに就いたが、8カード連続負け越し。「管理野球」が浸透せず、6月4日に休養が発表された。
その後は田邊徳雄監督代行が務めたが大きく好転はせず、最終順位は5位で5年ぶりBクラスとなった。前年に涌井秀章がロッテへFA移籍したが、代わってエースを務めた岸孝之がノーヒットノーランを達成したほか、勝率1位のタイトルを得た。打者では、開幕に出遅れた中村剛也が2年ぶり5度目の本塁打王を、途中加入の新外国人メヒアとともに獲得。ルーキーの森友哉が高卒新人史上3人目となる3試合連続本塁打を放った年でもあった。
開幕カードと相関関係は
結論から言うと、相関関係はほぼ見られなかった。確かに2018年のように日本ハムに3連勝し、そのまま連勝を「8」まで伸ばして開幕ダッシュに成功し、そのまま優勝までたどり着くシーズンもあった。一方、翌19年は敵地で宿敵ソフトバンクに開幕3連敗を喫しながら連覇を遂げている。開幕3連敗はこの年以来6年ぶりとなる。
ちなみに同じ開幕3連敗でも、連覇を遂げた19年は直後にホームのロッテ戦で3連勝し、借金をすぐに帳消しにした。また昨季は2勝1敗と好発進も、15勝30敗の最下位で交流戦を前に、5月26日に松井稼頭央監督の休養が発表されたのは記憶に新しい。代わった渡辺久信監督代行の下でも悪い流れは断ち切れなかった。140試合以上の長丁場における3試合とはいえ、このままズルズルいかないことが肝要だ。
結果 | 対戦相手 | 会場 | 最終順位 | 監督 | |
2025年 | ●●● | 日本ハム | ベルーナドーム | ? | 西口文也 |
2024年 | ○○● | 楽天 | 楽天モバイルパーク | 6位 | 松井稼頭央 |
2023年 | ●●○ | オリックス | ベルーナドーム | 5位 | 松井稼頭央 |
2022年 | ●○○ | オリックス | ベルーナドーム | 3位 | 辻発彦 |
2021年 | ○●○ | オリックス | メットライフドーム | 6位 | 辻発彦 |
2020年 | ○●● | 日本ハム | メットライフドーム | 3位 | 辻発彦 |
2019年 | ●●● | ソフトバンク | ヤフオクドーム | 優勝 | 辻発彦 |
2018年 | ○○○ | 日本ハム | 札幌ドーム | 優勝 | 辻発彦 |
2017年 | ○●○ | 日本ハム | 札幌ドーム | 2位 | 辻発彦 |
2016年 | ○○● | オリックス | 西武プリンスドーム | 4位 | 田邊徳雄 |
2015年 | ○○○ | オリックス | 西武プリンスドーム | 4位 | 田邊徳雄 |
2014年 | ●●● | 楽天 | 西武プリンスドーム | 5位 | 伊原春樹 |
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